平成30年度 大隈病院 病院指標

脳腫瘍・脳卒中や頭部外傷をはじめとする脳外科疾患の治療を積極的に行っています。
また、ガンマナイフによる放射線治療目的の疾患を中心とした治療も行っており、脳腫瘍のみで250件の治療を施行しました。
これら以外にも三叉神経痛、脳動静脈奇形のガンマナイフ治療も行っています。

平成30年度中に当院内科を退院した患者さんの診断群分類ごとの平均在院日数・転院率・平均年齢を上位5位について集計しています。
内科全体の平均年齢は75.61歳、75歳以上の患者さんが占める割合は65％です。上位5位内も65歳以上の高齢者が多いことがわかります。
1位の小腸大腸の良性疾患（主に大腸ポリープ）は40代～の患者さんも多いので上位の中では平均年齢が低めです。
発熱、食欲不振、ADL低下を主訴に受診されることが多い2位～5位の疾患では80歳以上の患者さんが多く、介護施設等から積極的に受け入れを行なっているのが特徴と言えます。
平均在院日数が全国に比べ長めですが、急性期治療に加え、在宅復帰に向けたリハビリに積極的に取り組んでいます。また、ご家族や施設との退院調整により受け入れ体制を構築し、円滑に退院できるよう取り組んでいます。

平成30年度中、当院整形外科の患者さんの平均在院日数・転院率・平均年齢を上位5位について集計しています。
高齢者の骨脆弱性骨折である大腿骨近位部骨折、腰椎圧迫骨折また、腰部脊柱管狭窄症などの症例が多くなっています。

外科は、多岐にわたる手術が実施されています。鼠径ヘルニア手術を数多く実施しているほか、上部・下部消化管疾患と肝・胆・膵疾患等の手術療法を行なっています。入院に際しては、術前診断を詳細に行っております。

平成30年度中に当院内科を退院された患者さんの手術ごとの平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を上位5位について集計しています。
※手術件数が少ないものについては手術名のみで数字は出ていません。
内科での手術はほぼ内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術であることが特徴です。健診後や、貧血、血便等の検査から手術になるケースが多く、入院期間も1泊～2泊と短期間です。
今回は順位に入っていませんが、内視鏡的乳頭切開術、胆道ステント留置術、結石除去術といった結石、胆管炎等に対する手術や、早期胃癌に対する粘膜下層剥離術等も件数が増えてきています。また、ペースメーカーや冠動脈ステント留置術、冠動脈形成術など循環器系の手術にも力を入れています。

高齢者の骨脆弱性骨折である大腿骨近位部骨折、上腕骨近位部骨折、腰椎圧迫骨折、頭骨遠位端骨折などの症例が多くなっています。
また、腰部脊柱管狭窄症などの疾患や人工膝関節の手術も行っています。

脳神経外科では、脳腫瘍・脳動脈瘤に対する開頭手術を積極的に行っています。
多くは、転移性脳腫瘍・髄膜腫・未破裂脳動脈瘤に対する、開頭手術が占めています。
脳腫瘍の開頭手術で全摘が困難、また危険と判断した場合は、ガンマナイフによる放射線治療も行っております。
脳動脈瘤の手術で、発生場所・年齢等を考慮し、カテーテル手術（コイル塞栓術）も行っております。
虚血性脳血管障害に対してカテーテル手術（血管内治療）を行っています。
経皮的頚動脈ステント留置術10件、経皮的脳血栓回収術2件、経皮的脳血管形成術2件、そのうち予定手術9件、緊急手術5件でした。
当院では、24時間体制で脳神経外科又は脳神経内科医師が待機しています。脳卒中や頭部外傷に対して、緊急手術も随時行い、休日・夜間の対応も行っています。

平成30年度中に当院外科を退院した患者様の手術毎の平均術前日数・平均術後日数・転院率・平均年齢を上位５手術について集計しております。
外科は、多肢にわたる手術が実施されています。上部・下部消化管疾患と肝・胆・膵疾患等の手術療法を行なっていて、腹腔鏡を用いた低侵襲手術も実施しております。